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2005年5月29日 (日)

サステイナブルな音楽 -バッハその1-

私にとってのサステイナブル(持続可能)な音楽といば、バッハ(Johann Sebastian Bach 1685 - 1750)の音楽です。これは、特定の音楽家を選んで死ぬまで聴くとしたらバッハを選ぶでしょうし、自分の子供や孫にも聴いてもらいたいと思うからです。また、300年近く前の音楽が、これだけ多くの人々に愛されているという理由だけでも十分にサステイナブルだと思います。さらにバッハは、自分が作曲した曲を何度も別の機会にリサイクルして使っていて、世俗カンタータとして作曲したものも、歌詞などを変えて教会の為のカンタータにしていたりします。さらにバッハの曲は多くの作曲家や音楽家がカバーして、まったく新しい音楽として演奏しています。やはり、バッハの音楽の地域に根ざした普遍性、多様性や精神性などの特性がその音楽の持続可能性を支えていると思います。

バッハといえば、オルガンやチェンバロなどの鍵盤楽器のための曲が有名ですが、マタイ受難曲などの声楽付の大曲に影であまり聴かれる機会のない「カンタータ」と呼ばれる作品群があります。教会カンタータが約200曲、世俗カンタータが10曲程度残されており、合唱曲あり、レシタティーボやアリアなどの独唱曲あり、シンフォニアと呼ばれる器楽曲ありと、多様性に富む作品ばかりです。古くはバッハ演奏で有名なカール・リヒターが教会カンタータ約70曲を録音し、26枚のCDとして発売したものがあります。この演奏ではミュンヘンバッハ管弦楽団/合唱団ももちろん素晴らしいのですが、独唱陣が最高です。あのデートリッヒ・フィッシャー・ディースカウやペータ・シュライヤーの素晴らしい歌声を存分に聴くことができます(二重唱まであります)。

バッハの教会カンタータの全曲録音としては、アルノンクール(Nikolaus Harnoncourt)/レオンハルト(Gustav Leonhardt)のものがすでにあり、トン・コープマン(Ton Koopman)が世俗カンタータも含めた全曲録音を終えて、独自レーベルで随時発売中です。ガーディナー(John Eliot Gardiner)は、2000年のバッハ没後250周年に、1年間で80回以上の演奏会を開催してバッハの教会カンタータの全曲演奏ツアー(バッハカンタータ巡礼)を行っており、その録音の一部などがしばらく前に10枚のCDで発売されましたが、それ以降は中断されていました。それが、最近、ガーディナーのモンテベルティ財団が新しいレーベルSoli Deo Gloriaを立ち上げ、そこからこの2000年の録音が発売されています。自分のレーベルを立ち上げてまで、世の中に演奏録音を出すほどバッハのカンタータには大きな魅力があるということでしょう。このまま全曲分発売されると、良いのですが... ちなみにこのCDパッケージは環境に配慮するために紙で出来ていて本のようになっており、プラスチックが使われていません。

11:31 午後 音楽 |

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