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2005年5月26日 (木)

環境展に行ってきました

昨日(5/25)、東京ビックサイトで開催されている環境展に行ってきました。

全6ホールを使用している為、午前中は人もまばらでしたが、午後からはだいぶ人も増えてきました。明日(5/27)は最終日なので、かなり混むでしょう。

最初に驚いたのが、6ホールのうち3ホールは、破砕、選別などの大型機械の展示で占められていました。建設業界が不況なので、廃棄物処理の市場に機械メーカが多く参入してきているということなのでしょうか。メーカ毎の特徴を出すのも難しいと思いますが、これらの機械を処理に応じて最適に組み合わせるのは至難の業かもしれませんが、選択肢が多いというのはユーザニーズへの対応が可能ということに繋がるのかもしれません。

残りの3つのホールでは、様々な環境対応技術の展示がありました。1日では全部回りきれませんでしたが、気になって担当技術者から話を聞いた展示をいくつか紹介します。

バイオディーゼル燃料製造装置

廃食油からディーゼルエンジンで使用可能なバイオディーゼル燃料(BDF:Bio Diesel Fuel)を製造します。特徴は1日100Lの小型装置を約5万円/月でレンタルしていることです。これならば小規模な事業所でも導入が可能かもしれません。問題は入口と出口で、廃食油を集める体制をいかに構築するか、製造したBDFをどこで使用するかが課題となります。すでに100台ほどが販売/レンタルされ、成功事例もいくつかあるようですので、バイオマスニッポンにからめているところも多いようです。

バイオマスプラスチック:

土に埋めると数日で微生物により分解する「生分解性プラスチック」の中で、バイオマス由来の原料で作ったものを言うそうです。ややこしいのはPETなどの石油由来の生分解性プラスチックもあるということで、「グリーンプラ」などの業界マークも少々混乱気味のようです。それから本当の話かどうかは確認が必要ですが、バイオマスプラスチックの原料となるとうもろこし由来の「ポリ乳酸」のほとんどはアメリカで製造されているとのことです。なんでも商用プラントがアメリカにしかなく、国内には小さい実証プラントのみ。これだけ、バイオマスプラスチックに力を入れていて、原料が海外依存というのはちょっとがっかりしました。また、石油由来の生分解性プラスチックのメーカの担当者は、ポリ乳酸製造過程のLCA的な評価はどうでしょうねと疑問を呈していました。単に生分解をするというだけはなく、LCA的な評価は必要かもしれませんね。とはいえ、意外なとこにまで生分解性プラスチックがすでに使われているようですので、今一度身の回りを見回してみましょう。

超臨界水によるプラスチック/有機物処理:

静岡大学で行われている超臨界水によるプラスチック/有機物(畜糞など)の処理プロセスの研究成果です。水の超臨界というと200気圧を超えるので、かなり難しい実験の様に思えますが、それなりの強度の鉄製容器(直径1cm、長さ10cm程度)内で研究室レベルで実現できるとのことでした。超臨界水は確かに反応性が高く、プラスチックでも有機物でもH2やCO2などの気体低分子まで分解してしまうようですが、そこまで処理しなくても有機物の高分子をある程度低分子化(糖化)するのであれば、亜臨界で十分とのことです。低分子化することにより可溶性が増すなど、その後の処理が容易になりますので、工業的にはこちらの方がすでに普及していて、有機性廃棄物の処理などに応用できるようです。

食品残渣(生ごみ)処理装置:

多くのメーカがバイオ(微生物)、乾燥や炭化などの原理で生ごみ処理装置を出展していました。食品リサイクル法が施行されて、スーパーやレストラン等での生ごみの排出者責任が問われる様になったからと考えられます。立地条件や処理能力、残渣の処理方法などを勘案して最適な装置を選ぶ必要があります。この中で、もっとも確実なのが乾燥処理方式(電気ヒータやバーナを熱源として熱風を攪拌しながら吹き込む)ですが、環境負荷を考えるとバイオ方式の方が良いような気もしますが、処理能力などを考えるとどちらの方式の方が良いのかわかりません。サステイナブルにするには、処理能力以上の生ごみを出さないようにするのが最適なのですが...

大手メーカの展示よりも、小さな展示でも有望な技術や製品を見つけて、そこの担当技術者の方といろいろお話するのはとても有意義だと思いました。さらにこれらの有望な技術をうまく組み合わせて、サステイナブルな技術としてニーズにあった利用ができる様にするには、どうすれば良いのか考えていく必要がありそうです。

11:34 午後 環境 |

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