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2005年5月28日 (土)

サステイナブルなエネルギーとは?

サステイナブル(持続可能)なエネルギーの代表と言えば、風力がありますが、やはり元をたどれば太陽エネルギーでしょうか。現在の地球上で起こる様々な気象現象の源であり、古くは我々が使用している化石燃料(石炭、天然ガス、石油など)を数億年前に作る素となったと考えられています。

現在、国内で普及が進んでいる太陽光発電は、ご存知のとおり半導体による太陽電池で発電を行っていますが、2002年12月末現在で64万kWの導入実績となっており、世界でもっとも多い実績となっているそうです(新エネルギー財団資料)。2003年末のデータがないかと探したところ、太陽光発電システムプログラム(PVPS:    Photovoltaic Power Systems Programme)というIEA(国際エネルギー機関)の研究開発協力協定のサイトにデータがありました。2003年末の日本国内の導入実績は、なんと86万kWだそうです。これは国内の風力発電と同程度の規模になっており、いずれも原子力発電所1基分に近い能力を持つまでになって来ています。ちなみに全世界の2003年末の太陽光発電能力は180万kWとなっており、日本はその47%程度を占めています(第2位はドイツの41万kW)。

これだけ普及が進んだ太陽光発電もやはりネックはそのコストにあるようです。現在のkWhあたりの発電単価は約50円程度で、一般家庭の買電価格23円/kWhと比べて割高です。それでも10年前までは100円/kWh以上していたということですから、国の補助金制度による普及も手伝ってずいぶんコストも下がって来ています。このあたりは、最近発売された「自然エネルギー市場」という本に詳しく書いてあります。

実は、太陽エネルギーが作る気象条件により発生する風力による発電が、世界的には普及が進んでいます。もっとも普及の進んでいるドイツでは、2003年末で1500万kWの発電を風力で行っています。EU全体では2900万kW、全世界では3900万kWとなっていて、これは原発40基分相当という大変な量です。10年前には全世界でおそらく400万kW程度でしたので、10倍近く増えています(10年前までは米国が第1位でした)。EUでどの様なエネルギー政策が行われたのか、これから調べてみたいと考えています。

太陽エネルギーからの恵みといえば、バイオマスも忘れてはいけません。バイオマスとは生物由来の資源ということで、植物や家畜糞尿などが一般的には対象となります。古くから人類は森の木を、暖房などに利用して来ましたが、それをより大規模にしたバイオマス発電が北欧諸国を中心に普及しています。最近、国内でも大小さまざまな木質バイオマス発電の設備が稼動しつつありますが、別の機会に紹介したいと思います。通常のバイオマスは固体の状態であることが多く、気体(天然ガス)や液体(重油)に比べると扱いにくい面がありますが、森林からの木材の発生量と森林での再生量がうまくバランスすれば、サステイナブルなエネルギーとして有望と考えられています。家畜糞尿も、産業廃棄物で大きな割合を占めているぐらいですから、人間からのものもあわせれば、発生したメタンや汚泥などからかなりのエネルギーを回収できる可能性があります(定量的な話は別途)。

この他にもサステイナブルなエネルギーとしての再生可能エネルギーは、たくさんありますし、今後も新しい技術が開発されていくと考えられます。

実は、エネルギーに関しては省エネルギーという分野が、かなり重要になってきます。「ネガワット(Negawatt)」という造語もあるぐらいで、省エネルギーをビジネスとするESCO事業も盛んに行われてきています。

01:02 午前 エネルギー |

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