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2005年6月10日 (金)

サステイナブルな指標

本来はバイオマスの順番ですが、今日は6月8日に公表されたJFS(Japan for Sustainability)の持続可能性をに関する新しい指標「JFS持続可能性指標」にちなんで、「サステイナブルな指標」について考えてみたいと思います。

JFSでは、日本の持続可能性の状況について指標化するプロジェクトを創設当時から進めており、その成果を先日プレスリリースしました。これによると日本の持続可能性は1990年の41.3点から、2005年は33.5点へ後退しているという試算になりました。このJFS指標では環境、経済、社会、個人からそれぞれ5個の代表的な指標(ヘッドライン指標)を選び、試算を行っていますが、環境面が若干の改善が見られたものの、経済、社会、個人の指標が悪化していることが影響しているとのことです。

このプレスリリースの内容が、新聞などで記事にあまりなっていないのは、少し残念な気もしますが、今の社会ではマスメディアによる本質的な変化はほとんど期待できませんので、気にしないことにしましょう。国でも、CO2排出量などを大企業を中心に集計して、京都議定書の目標に取り組むことになっていますが、持続可能性にはさらに多くのファクターがあり、もっと多面的に取り組む必要があります。その意味でこのJFSの指標は「持続可能性」に関する重要な視点を私達に与えてくれるような気がします。

そもそも私達は、重要と考えるプロジェクトや活動では、必ず数値目標を設定し、数値で活動の管理を行います。それに対してあまり重要と考えない活動に対しては、定性的な評価しかせず、数値化をするまでの手間はかけません。数値化をするというのは、その活動を重要だと考える「証(あかし)」だと思います。環境問題への取り組みでも、最初は定性的な目標でスタートしても、本格的な活動になればそのパフォーマンスを数値化して評価します。環境会計、環境パフォーマンス指標、環境効率などが、最近の企業の環境経営では重視されつつありますし、各家庭でもいわゆる「環境家計簿」をつけて、省エネルギーやごみ削減に取り組む事例が出てきました。数値化は手間はかかるけれども、それ以上の効果が得られる手法だと思います。

JFSの指標化の試みがさらに広がって、多くの企業や地域で同様の取り組みが行われることにより、持続可能な社会に向けて日本がそして世界が「変わる」原動力になると思います。

10:46 午後 サステイナブル |

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