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2005年6月 9日 (木)

風力発電の普及

サステイナブルなエネルギーとして風力発電が注目を集めています。日本ではようやく100万kW(1000MW)に届くレベルですが、ここ10年間で世界各国で導入が進み、2005年3月に世界風力エネルギー協会(GWEC)が発表した数字では、2004年時点での全世界の発電容量は4700万KW(47,317MW)となっています。発電容量の大きな国は、以下のとおりです(NEDO海外レポート No.955, 2005.5.18)。

  • ドイツ:16,629MW
  • スペイン: 8,263MW
  • 米国: 6,740MW
  • デンマーク: 3,117MW
  • インド: 3,000MW

これらの国以外では、日本を含めイタリア、オランダ、英国などが1000MW規模になっています。

ドイツでこれだけ風力発電が普及したのは、2000年に施行された「再生可能エネルギー法」により、風力発電を含む再生可能エネルギーからの電力買取を義務付けた効果が大きいと言われています。すでにドイツでは2004年に総電力需要に占める再生可能エネルギーの割合が9%を超え、総エネルギー需要に対しても3.6%となっています。日本でもいわゆるRPS法が2003年に施行されましたが、あまり効果を挙げていないのはとても残念なことです。

昨年ドイツのボンで開催された再生可能エネルギー国際会議「renewables 2004」は、ドイツが主催し、これまでの各国での再生可能エネルギーの普及状況や成果、そして今後の普及目標などが示されました。現在のところ、ドイツそしてEUが再生可能エネルギーにおいて一歩リードしていることは、紛れも無い事実の様です。

日本も、省エネルギーや太陽光発電、廃棄物リサイクルにおいて優れた技術をもっていますが、政策的にまだまだ不十分な点があり、産業界の保守性と国民理解の不足などから再生可能エネルギーの本格的な普及には至っていません。これからの10年が日本にとっても再生可能エネルギーの本格的な普及を含むエネルギー政策の転換点になるのは確実の様な気がしますし、そうしなければならないと思います。

08:36 午前 エネルギー |

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