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2005年7月22日 (金)

再生可能エネルギー

5月27日に発表された「エネルギー白書」が資源エネルギー庁のサイトで見れるようになりました。近々出版されると思いますが、エネルギー白書は昨年に続き2回目なんですね。

[2005年版エネルギー白書]
http://www.enecho.meti.go.jp/web/

[英語資料:Energy in Japan2005] <---  2004年版エネルギー白書がベースか?
http://www.enecho.meti.go.jp/energy2005E.pdf

このエネルギー白書に書かれている日本の再生可能エネルギーの状況について、かいつまんでご紹介します。先行するEU各国に比べるとどうしても見劣りしますが、ここ数年で何か新しい動きが生まれて、持続可能な社会に向けて一気に再生可能エネルギーの導入が加速されることを期待したいと思います。

2005年版エネルギー白書では、化石燃料の価格高騰、将来のエネルギー需給展望や京都議定書への取組みなどと合わせて、再生可能エネルギーを含む日本国内のエネルギーの需給状況とそのための施策が示されています。日本の一次エネルギー供給に占める水力・地熱および新エネルギーなどの再生可能エネルギーの割合は、2002年度実績で6%程度(IEA推計では約4%)です。このうち太陽光や風力などの新エネルギーは1.3%で、様々な施策により2010年には3%程度まで増やすことを目指しています。ここで新エネルギーには、太陽光や風力の他、バイオマスおよび廃棄物による発電や熱利用が含まれています。

太陽光発電は、価格の低下に伴い近年着実に伸びて、2003年度までの累積で86万kWと世界の約48%の発電出力を占めるまで普及していて、2003年の太陽電池の生産量においても世界の約49%を占めています。これに対して風力発電は、近年、着実に導入が進んでいるものの2004年3月時点で出力68万kWと世界9位の導入量に留まっていて、2010年時点で出力300万kWを目標としていますが、第1位のドイツの1461万kW(2003年末)とは大きい格差があります。日本では風の乱れが大きいことにより現状では風力発電設備の利用率が低く、出力の安定化や系統の強化などが課題となっています。

バイオマス発電としては、大型のごみ焼却炉による廃棄物発電が大きな割合を占めていますが、2002年からバイオマス・ニッポン総合戦略による支援策により木質バイオマスやメタン発酵ガスなどの利用が徐々に進んでいます。一方、再生可能エネルギーの熱利用については、製紙工場での黒液処理が大きな割合を占めています。住宅での太陽熱の利用については1990年をピークに減少傾向にありましたが、近年、エネルギー変換効率の高さや比較的設備費用が安価という特性を生かした見直しが始まっています。その他、これまで利用されてこなかった未利用エネルギーとして雪氷熱利用やヒートポンプ技術を利用した温度差エネルギー利用なども近年注目されています。

11:23 午後 エネルギー |

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