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2006年1月 3日 (火)

長期ビジョン

明けましておめでとうございます。

昨年の5月から始めたこのブログ「サステイナブルなもの」ですが、普段の自分の活動や持続可能な社内に向けた世の中の動きをもっと着実に伝えることを今年の目標としたいと思います。

1年後の未来も見えにくい社会情勢ですが、数十年後の社会のあり方を長期的なビジョンとして描くことは決して無駄にはなりません。それらの長期ビジョンを通じて自分たちが目指すべき方向性やより具体的なビジョンや行動が見えてくるからです。

ここでは、エネルギー問題や地球温暖化対策に関する長期ビジョンの幾つかの例をご紹介します。いずれも2030年や2050年という本来は予測が難しい未来について、それなりの根拠をもって長期的なビジョンを打ち立てています。

(1) 「きりカエル」シナリオ

日本の持続可能なエネルギー政策に関する提言をまとめたものです。現在のままでは日本経済が何故破綻するのかを定量的に評価し、エネルギー政策の観点から持続可能な社会への複数のシナリオを提言しています。もっとも持続可能性の高い「きりカエル」というシナリオはいわゆる「脱物質化、経済社会構造の大転換」を提言しており、化石エネルギーの使用量を半減させても豊かな社会を持続できることを目指しています。

[市民エネルギー調査会]
http://www.isep.or.jp/shimin-enecho/index.html
[「持続可能なエネルギー社会を目指して」 報告書(2004/8/1)]
http://www.isep.or.jp/shimin-enecho/presen_pdf/0801_report050422.pdf

(2) トリプル50

東京大学と大手重電メーカがつくる「持続型社会研究協議会」(2004年6月発足)が策定した「持続型社会へ向かうエネルギービジョン(改訂版)」(2005年9月発表)の中で、「トリプル50」として2030年までに

  • エネルギー自給率:50%
  • エネルギー利用効率:50%
  • 化石燃料依存率:50%

を目指すというビジョンが書かれています。原子力利用を前提としたものですが、注目すべきプロジェクトです。

[持続型社会研究協議会]
http://rmo.iis.u-tokyo.ac.jp/jizoku.index.html
[持続型社会へ向かうエネルギービジョン(改訂版)]
http://rmo.iis.u-tokyo.ac.jp/2Press050916.pdf

(3) CO2排出量60%以上削減

国立環境研究所(環境省)や京都大学が中心となって2004年7月にスタートした2050年を目標に脱温暖化社会に向けた中長期的政策を研究するプロジェクトです。CO2排出量を2050年までに60%以上(最大80%)削減することをビジョンとしています。昨年11/17に開催された公開シンポジウムの資料がダウンロードできます。

[脱温暖化2050研究プロジェクト]
http://2050.nies.go.jp/index.html
[脱温暖化社会に向けて-2050年からのバックキャスティング(11/17シンポジウム)]
http://2050.nies.go.jp/2050sympo/20051116.htm

12:44 午前 エネルギー |

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あなたは、2025年の世界を想像したことがありますか? もちろん2020年でも、2030年でもいいのですが、とにかく何十年か先の世界です。 1年先のことだってわからないのに、そんな先のことは予測できないよ。そんな声が聞こえてきそうですね。 でも、2025年の世界を想像す..... [続きを読む]

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