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2007年6月21日 (木)

世界中で変わり始めたエネルギーの中身

世界中で持続可能な自然エネルギー(再生可能エネルギー)に投資された金額は、昨年ついに企業買収などを含め1000億ドル(約12兆円)を越えたというレポートがUNEP(国連環境計画)から発表されました。太陽光や風力などの再生可能エネルギーは、技術開発の対象に留まらず、いまや環境と経済を両立させる為に欠かせない存在となり、最先端の投資対象となっています。投資の原動力はもちろん気候変動への対応、原油価格の高騰などもありますが、各国の普及政策も重要なファクターです。牽引しているのはEUおよび米国の市場で、合わせて70%を越えていますが、中国の市場も9%を占め急速に伸びています。直接投資はこのうちの約700億ドルで、投資対象となっているエネルギーは、風力発電がもっとも多く、直接投資の4割り近くを占めています。バイオ燃料も26%を占め、急速な伸びを示しており、太陽エネルギーの16%をすでに越えています。2005年から2006年の投資額の伸び率は40%を越えており、その前年の伸び率80%を下回るもの、急速な成長を遂げています。

[UNEP(国連環境計画)プレスリリース]
http://www.unep.org/Documents.Multilingual/Default.asp?DocumentID=512&ArticleID=5616&l=en

[UNEP:報告書(英語)]
http://www.unep.org/pdf/SEFI_report-GlobalTrendsInSustainableEnergyInverstment07.pdf

Reinvestment2006

このEUでの再生可能エネルギーへの投資の伸びを象徴するニュースが飛び込んできました。以前の記事でもお伝えしたとおり日本は2年前ほどまで太陽光発電の発電設備能力が世界のトップでしたが、一昨年(2005年)、ドイツに抜かれ、さらに昨年(2006年)は、固定価格買取制度などの普及政策の効果もあり、ドイツは太陽光発電の設備能力を一気に110万kW以上増やしました。2006年末の設備能力は、300万kWをすでに越えており、日本の170万kWをすでに大きく引き離しています。

[EUROBSERV'ER: Photovoltaic Energy  Barometer(英語)]
http://www.energies-renouvelables.org/observ-er/stat_baro/observ/baro178.pdf

一方、風力発電では、もっとも普及の進んでいるドイツで、2005年末で 1810万kWの発電設備能力があります。風力発電はEU全体では4000万kW程度、全世界では6000万kW程度の設備能力となっており、太陽光発電の10倍以上の規模、原発60基分相当という大変な規模になっています。12年程前には全世界でも設備能力は400万kW程度でしたので、15倍近くに増えたことになります。米国では風力発電が2006年末でドイツに次ぐ世界2位の設備能力1163万kWとなっていますが、2006年の新規導入量では245万kWと世界1位となっています。この様にこの10年間で、EUや米国を中心に急速に風力発電が普及して来ましたが、日本国内の導入量は、2005年末で100万kWを少し超える程度となっており、EUの国々や米国に比べると導入が進まず、大きく遅れをとっています。

[REN21: Renewables 2005, Global Status Report]
http://www.isep.or.jp/GSR2005/GSR2005.html

EUや米国では急速に政策やお金の流れが変わり、普及が進んでいる再生可能エネルギーは、日本ではまだまだ普及が本格化していないのが現状ですが、これから日本国内でも状況が大きく変わることを予感させます。

09:51 午後 再生可能エネルギー |

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» 風力発電 トラックバック サンアントニオからこんにちは
アメリカの50州のうち、どの州が一番風力発電量が多いかご存じですか? [続きを読む]

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