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2007年7月 8日 (日)

今年も白書いろいろ

毎年、各省庁から発表される「白書」には、各省庁が取り組んでいる様々な分野の情報が満載されていて、網羅的にその分野の現状を調べるには格好の情報源となっています。6月から7月にかけては、ちょうど前年度の統計情報や取組みの実績がある程度まとまって、この「白書」が発表される時期ですので、ここで日本の持続可能性に関係する白書をいくつかご紹介してみたいと思います。なお、この記事は、私も執筆している「環境info」というサイトにも掲載しておりますので、そちらのサイトも是非、覗いてみてください。

[環境info] http://www.kankyo-info.net/
 
まず最初に、環境省から発表されている「白書」の代表格が「環境白書」です。今年は、前年まで別々になっていた「循環型社会白書」と一緒になり、「環境・循環型社会白書」というとても分厚い白書となりました。今年のテーマは、「進行する地球温暖化と対策技術」、「我が国の循環型社会づくりを支える技術―3R・廃棄物処理技術の発展と変遷―」です。地球温暖化については、現状の紹介とその影響、対策技術の紹介に加えて制度や行動を伴った低炭素社会の構築について述べられています。3R・廃棄物処理の分野では、国内の優れた技術を紹介するというスタンスでこれまでの発展とこれからの国際貢献について述べられています。

[環境・循環型社会白書] http://www.env.go.jp/policy/hakusyo/
H19

農林水産省からは、興味深い白書が3種類発行されています。「食料・農業・農村白書」「森林・林業白書」そして「水産白書」です。いずれも日本の重要な第一次産業を支える取組みが述べられています。今年の食料・農業関連のトピックスは、「食料自給率」「担い手への施策」「バイオマス利用と地球環境」「農村地域の活性化」などです。特に食料自給率については、近年40%で横ばいの状況が続いていて、農業や農村の活性化と合わせて根本的な対応が求められています。森林については、「美しい森林づくり」の推進、温暖化対策のための森林吸収源対策などがトピックスとして取り上げられており、林業・木材産業との関係やバイオマス資源としての扱いが重要になっています。水産については、特集として「我が国の魚食文化を守るために」と題して世界の中での日本の位置づけと課題について述べています。

[農林水産省:白書情報] http://www.maff.go.jp/j/wpaper/index.html

内閣府からは、普段あまり目にしない興味深い白書がたくさん発表されています。「防災白書」では、災害リスクの認識を高め、被害を軽減するための現状と取組みが紹介されています。「青少年白書」では、少子化が進む中で将来の日本を担う青少年の健康、安全、教育の現状を紹介し、「社会的自立」について特集しています。関連して、「少子化社会白書」も発表されており、国内の現状と「子どもの成長に応じた子育て支援策」、「働き方の改革」、「社会全体の意識改革」について述べられています。さらに「高齢社会白書」「障害者白書」「男女共同参画白書」「国民生活白書」も発表されており、関連するテーマを扱っていると考えることができます。「国民生活白書」の中では、「仕事そのものを生かしたつながり」ということで、私自身も活動している環境プランナーという民間資格のメンバー同士のネットワークなどが紹介されています。少し変わったテーマとして「食育白書」があり、「食」に対する意識について問題提起していますが、いずれも持続可能な社会を考える上で重要なテーマです。

[内閣府:白書、年次報告等] http://www.cao.go.jp/whitepaper.html
[防災白書] http://www.bousai.go.jp/hakusho/hakusho.html
[青少年白書] http://www8.cao.go.jp/youth/suisin/hakusho.html
[少子化社会白書] http://www8.cao.go.jp/shoushi/whitepaper/index-w.html
[高齢社会白書] http://www8.cao.go.jp/kourei/whitepaper/index-w.html
[障害者白書] http://www8.cao.go.jp/shougai/whitepaper/index-w.html
[男女共同参画白書] http://www.gender.go.jp/whitepaper-index.html
[国民生活白書] http://www5.cao.go.jp/seikatsu/whitepaper/index.html
[食育白書] http://www8.cao.go.jp/syokuiku/data/whitepaper/index.html

最後に、「エネルギー白書」ですが、今年の最新版が資源エネルギー庁のホームページで発表されています。地球温暖化問題とも密接に関連しているエネルギー問題ですが、今年のポイントとしては、石油ショック以来の日本の省エネなどへの取組みをレビューするとともに、国際エネルギー市場の動向や地球温暖化問題を巡る動きを詳細に調査分析しています。さらに、これらの動向を踏まえてエネルギーに関する課題の解決に向けた戦略を提示しています。エネルギーは食料と並んで経済や社会を支える根幹であり、地球温暖化問題とも絡んで、安全保障上も非常に重要な問題です。日本のエネルギー自給率は純粋な自然エネルギーでは4%程度しかなく、純国産エネルギーと言われている原子力を加えても20%程度しかありません。多くの人がこの現実を認識する必要があると思います。欧州を中心に再生可能な自然エネルギーへの取組みが積極的に行われており、中国や米国にもその動きが広がっています。日本においても、省エネルギーと合わせて、これからのエネルギー政策について活発な議論と取組みが行われる必要があります。また、原子力についても現在の状況を十分に知っておく必要がありますので、あえて白書を2つ紹介しておきます。

[エネルギー白書] http://www.enecho.meti.go.jp/topics/hakusho/index.htm
[原子力白書] http://www.aec.go.jp/jicst/NC/about/hakusho/index.htm
[原子力安全白書] http://www.nsc.go.jp/hakusyo/hakusyo_kensaku.htm

02:38 午後 環境 |

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