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2007年11月 9日 (金)

サステイナブルなニュース 第23号

つい2年ほど前までは太陽光発電の設備容量で日本が世界一だったのですが、すっかりドイツに抜かれてしまいました。太陽光発電装置の生産量ではいまだに世界一の様ですが、それも中国や欧州の企業に急速に追い上げられています。シリコンの調達力の差や国内市場の低迷が影響を与えているのでしょうか。今回は、スペインから「超大規模」な太陽光発電施設についてのニュースです。13,800kWというのは、通常の家庭用の4600世帯分ということでひとつの町の分という感じですね。装置のメーカは京セラということですが、日本のメーカも市場の成長が激しい欧州に目を向けているようです。日本国内でも2ヵ所で大規模な太陽光発電システムが稼動しつつあります。ひとつが、山梨県北杜市(2MW)、もうひとつが北海道稚内市(5MW)です。いずれもNEDOの「大規模電力供給用太陽光発電系統安定化等実証研究」としてスタートしています。その他、環境省のメガワットソーラー事業も昨年度からスタートしており、長野県では飯田市佐久市の2ヵ所、そして高知県でそれぞれ1MW規模の太陽光発電導入事業が行われています。中でも飯田市の事業は市民出資を活用していることが特徴で、出資募集も近々開始される予定です。

                  [温暖化防止おひさまファンド]

前置きが長くなりましたが、今週のサステイナブルなニュースを3件、お送りします。最初がスペインでの超大規模太陽光発電(日本国内のメガワットソーラーのさらに10倍以上!)のニュース、そしてSRIと生物多様性と続きます。

スペインで超大規模な太陽光発電施設が完成

スペインのサマランカ市で出力13,800kWの出力を持つ超大規模太陽光発電施設が完成した。京セラは、この施設全体に過去最大規模の約7万枚の太陽電池を供給しており、約5000戸分の電力を賄うことができる。京セラは28年前に初めて海外向けの太陽電池の供給を始めており、そのときの出力8kWに比べ、実に1700倍に達している。設置面積は約36万平方メートルで、甲子園球場約9個分に相当する。スペインでは、ドイツなどの欧州各国で導入が広がっているフィードインタリフ制度(電力会社が再生可能エネルギーを通常の価格より高額で固定価格での買取りを保証する制度)により、太陽光発電を初めとする再生可能エネルギーの市場が急速に拡大している。施設を建設したスペイン企業アバンツァリアソーラー社は、2004年に設立され、コンサルティングからメンテナンスまでのトータルサービスと資金調達業務をその運用と合わせて行っている。

京セラ・ニュースリリース:
http://www.kyocera.co.jp/news/2007/0902.html

東レが、代表的なSRI指標のひとつに採用

東レ(株)は、世界の代表的なSRI(社会的責任投資)指標であるダウ・ジョーンズ・サステナビリティ・ワールド・インデックス:DJSI World)に初めて採用された。本SRI指標の構成銘柄の見直しは毎年9月に行われ、9/24に発効する”DJSI World2007/2008”には、世界で318社が採用され、そのうち日本企業は東レを含み36社が採用されている。化学業種では、日本で東レが唯一採用された。このDJSI Worldは、1999年に米国の株式指数算出会社であるダウ・ジョーンズ・インデクシス社とスイスのSRI調査運用会社サムグループ社が提携して開発した株式指標で、世界のSRIファンドの銘柄選定に大きな影響を与えることで知られている。インデックス構成の見直しは、世界の企業2500社を対象に「経済」「環境「社会」の3つの側面から企業を評価し、業種毎に上位10%の企業を採用している。

東レ・プレスリリース:
http://www.toray.co.jp/news/manage/nr070914.html

生物多様性の国家戦略案がまとまり、意見募集へ

中央環境審議会に設置された生物多様性国家戦略小委員会は、第3次となる新たな生物多様性国家戦略の案を取りまとめ、意見募集を開始した。この国家戦略は、生物多様性条約に基づき、生物多様性の保全と持続可能な利用に関わる政府の施策を体系的に取りまとめ、その目標と取組みの方向を示したもので、平成7年の第1次から5年程度を目途に見直しを行ってきた。案の特徴としては、生物多様性の重要性をわかりやすく解説し、地球温暖化が生物多様性に与える深刻な問題についての記述を追加している。レッドデータブックの改訂などこの5年間の生物多様性についてのデータを概説し、国のほか、地方公共団体、企業、NGOなどの取り組みの重要性を紹介している。さらに、生物多様性の保全をするために100年かけて回復する国土のグランドデザインを「100年計画」として提示している。

環境省プレスリリース:
http://www.env.go.jp/press/press.php?serial=8794
第3次生物多様性国家戦略(案):
http://www.env.go.jp/info/iken/h191014a/index.html
生物多様性情報システム(J-IBIS):
http://www.biodic.go.jp/J-IBIS.html

10:02 午後 環境 |

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