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2007年11月16日 (金)

サステイナブルなニュース 第24号

石油価格の高騰が続いています。現在のような原油価格の上昇が始まった2000年頃は、ちょうど中国の化石燃料の使用量(CO2排出量の傾向と一致)が急速に増え始めた時期と面白いように一致します。中東にその多くを依存する原油の生産量は、ここ数年、頭打ちの傾向を示しており、世界の石油の生産量がピークを迎える"ピークオイル"というキーワードがエネルギー関係者の間ではすでに常識となりつつあります。この石油の需給バランスから容易に想像されるのが、原油価格の上昇です。このピークオイルと地球温暖化は、私たちが今後数十年間に渡って避けることのできない現実として目の前に横たわっています。

さて今週は、地球温暖化により変わりつつある金融(お金の流れ)や、新たなエネルギーとして注目を集めている太陽光発電の将来動向、そして賛否両論、その動向に注目が集まるバイオ燃料などに関するニュースをお送りします。解決策は決して一つではありませんので、多くの選択肢から正しいものを見極める力が大切だと思います。

****** サステイナブルなニュース 第24号 *****************

気候変動対策には根本な投資の流れの変化が必須、国連報告

8月末に国連の気候変動枠組条約事務局から発表されたレポートによると、今後25年間の気候変動対策においては、世界の投資や金融の流れのパターンを根本的に変える必要がある。レポートでは、気候変動に対する国際的な対策の進展に関連して、すでに存在するか潜在的な投資や金融の流れについて分析した結果、2030年には世界的な投資額の1.1%から1.7%程度の追加的な投資や金融の流れが必要になることがわかった。もう一つの重要な指摘は、温室効果ガスの排出量を2030年の時点で現在のレベルに戻すためには、2,100億ドル程度の追加的な投資や金融の流れが必要になるとしている。2030年には、世界での排出削減量の68%を発展途上国が占めるため、これらの国々への投資額が全体の46%に達すると予測している。

国連ニュース:
http://www.un.org/apps/news/story.asp?NewsID=23592&Cr=climate&Cr1=change
UNFCCC(国連気候変動枠組条約)発表資料:
http://unfccc.int/cooperation_and_support/financial_mechanism/items/4053.php
温「断」化ニュース:
http://www.es-inc.jp/edablog/ondanka/archives/070905_164740.html

2010年の太陽電池の世界市場と技術開発を予測

富士経済がまとめた調査によると、2010年度の世界の太陽電池市場は2兆7,700億円に達し、2006年度の約3.7倍となる。市場は日本から欧州、北米、中国などの中進国、発展途上国へ拡大し、シリコン原料の逼迫によりシリコン依存度のより低い原料を利用したCIS系太陽電池などの多様な太陽電池の技術開発が進むとしている。日本国内の市場は、2010年度で2,162億円と今後3年間で1.7倍程度の伸びにとどまるが、製造については従来の電機業界から、材料や石油、自動車などのメーカーへと多様化する。一方、海外市場は、2006年度の6,325億円から2010年度の2兆5,554億円と約4倍の伸びが予測され、年率40%以上の成長が続くとしている。欧州ではすでにドイツが日本を抜き世界最大の市場となり、米国でもカリフォルニア州などで需要が急増している。アジアにおいても中国や韓国での需要が伸びており、ODAや世界銀行の支援を受けた発展途上国へも需要が広がると見ている。

富士経済プレスリリース:
http://www.group.fuji-keizai.co.jp/press/pdf/070911_07072.pdf
日経プレスリリース:
http://release.nikkei.co.jp/detail.cfm?relID=169784&lindID=5

世界初、最新型ハイブリッドバスに第二世代バイオ燃料

東京都は、第二世代のバイオディーゼル燃料による最新型ハイブリッドバスのデモ走行を10月から都バス1系統において開始すると発表した。東京都では、「カーボンマイナス東京10年プロジェクト」を推進しており、CO2排出削減のために都バスにおけるバイオディーゼル燃料の先駆的導入に取組んでいる。すでに導入されている第1世代バイオディーゼル燃料(FAME)に引き続き、新日本石油とトヨタ自動車が共同開発した水素化処理技術によるBHD(水素化バイオ軽油)を採用する。このBHDは植物油等を水素化処理することにより従来の軽油とほぼ同じ成分となり、将来的には100%近い高濃度利用も可能となる。このデモ走行では、BHDを10%配合した軽油を利用し、日野自動車製のハイブリッドバス2両を運行する。ハイブリッドバスは、平成19年度に5両を導入する計画で、ディーゼルエンジンとモーターを組合せることにより燃料の消費を従来の15%程度抑えることができる。

東京都プレスリリース:
http://www.metro.tokyo.jp/INET/OSHIRASE/2007/09/20h9l400.htm

09:17 午後 環境 |

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