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2008年1月12日 (土)

サステイナブルなニュース 第31号

昨年の7月頃の記事「カーボンのお値段はいくら?」の中で中国のCO2排出量がアメリカを抜いて世界第一になったということを書きました。この情報はオランダの民間の評価機関からのものでしたが、国際エネルギー機関(IEA)でもいよいよそれを認めたというレポートがすでに公表されています(ちなみに現在のIEAの事務局長は日本人です)。CO2の排出量取引もEU域内ではすでに始まっていますが、米国でも一部の州が取り組み始めており、国際的なネットワークが出来つつありますが、その動きに日本はなかなかついていくことができません。日本国内では、エコツーリズムなどの環境分野の草の根の動きは広がりを見せていますが、国際的な枠組みの中での政策的な動きがやはり弱い様な気がします。

というわけで、そんな話題を含む今週のサステイナブルなニュースをお届けします。

************** サステイナブルなニュース 第31号 ****************

IEA世界エネルギーレポート、中国とインドとの協力を重視

IEA(国際エネルギー機関)の田中伸男事務局長は今月発表された世界のエネルギー情勢2007年版”World Energy Outlook2007”で、今後10年間、世界のエネルギーが抱える大きな課題に対して中国とインドが非常に重要であり、協力関係を重視するとした。このまま各国の政策が変わらなかった場合、2030年には現在の50%以上エネルギー消費量が増え、世界のエネルギー安全保障や気候変動へ重大な影響を与えるとしている。一方、二酸化炭素の排出量は、このままでは27Gトン(2005年)から42Gトン(2030年)へと57%増えるとしており、各国の早急なアクションが求められている。また、2007年中には中国が排出する二酸化炭素の量が現在世界第1位のアメリカ合衆国を追い越すのは確実とされている。

IEAプレスリリース:
http://www.iea.org/Textbase/press/pressdetail.asp?PRESS_REL_ID=239

欧米を中心に世界的な排出量取引に関する協定を創設

欧州諸国と米国やカナダの主要な州、ニュージーランドなどが参加し、新しい世界的な排出量取引に関する協定「国際炭素取引協定(ICAP)」が創設された。すでに欧州で行われているキャップ・アンド・トレード方式の排出量取引の仕組みや経験を共有することにより、世界的な炭素市場の創設をめざす。世界レベルでの大幅な温室効果ガスの排出量削減のために、低炭素化のための製品やサービスの需要が加速され、イノベーションを推進し、より低コストで排出量削減を可能とする。欧州9カ国およびEU(欧州委員会)と共に米国とカナダからは「西部気候イニシアチブ(WCI)」に加盟する州や「地域温室効果ガスイニシアチブ(RGGI)」の州、ニュージーランドやノルウェーが参加している。

ICAPプレスリリース:
http://www.icapcarbonaction.com/pr20071029.htm
温「断」化ニュース:
http://www.es-inc.jp/edablog/ondanka/archives/071101_222855.html

今年のエコツーリズム大賞は、霧多布湿原トラスト

今年で第3回目になるエコツーリズム大賞の受賞結果が発表された。大賞は、北海道のNPO法人「霧多布湿原トラスト」で、湿原の保全をナショナルトラスト活動とエコツアーを絡めて実施し、地域と都市を結ぶ試みとして東京都多摩動物公園とのパートナーシップ協定を結んでいるなど、エコツーリズムをより大きく展開している姿勢が評価された。優秀賞には、石川県の「いしかわ自然学校」、三重県の「海島遊民くらぶ」そして長崎県の「させぼパールシー」の3件が選ばれた。「いしかわ自然学校」は、平成13年に開校した全国初のネットワーク型の自然学校で、約50の団体が参加しており、その実績や全体としてバランスの良い組織となっていることが評価された。

日本エコツーリズム協会「第3回エコツーリズム大賞」:
http://www.ecotourism.gr.jp/07_taisyou/07_taisyou.html

11:55 午後 環境 |

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