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2008年1月20日 (日)

サステイナブルなニュース 第32号

昨年はIPCCのレポートが1年かけて発表され、様々な地球温暖化に関する事実や予測が明らかになりました。今年は京都議定書の第一約束期間が始まり、本格的な地球温暖化対策に世界中の国々で取り組むことが期待されていますが、温室効果ガスの排出量は一向に減る気配はありません。ところで、日本には、「失敗学」という学問があるのをご存知でしょうか?このブログでも以前にご紹介していますが、地球温暖化対策に失敗することは、人類の存亡に関わる事態になる可能性があることをもっと認識すべきなのかもしれません。

今週のサステイナブルなニュースでは、昨年11月にIPCCの統合レポートが発表されたことや日本国内でのエネルギー自給自足の取組み、そして「失敗知識データベース」のご紹介です。失敗に学ぶことは重要ですね。

************ サステイナブルなニュース 第31号 ****************

国連IPCCによる評価が出揃う、地球温暖化対策は待ったなし

スペインで開催されていた国連のIPCC総会において6年ぶりとなる第4次評価報告書の統合版の内容が発表された。これは、今年の2月から作業部会(WG)毎に発表されてきた自然科学的根拠(WG1)、影響・適応・脆弱性(WG2)および緩和策(WG3)の各評価報告書をまとめたもので、今後の世界の地球温暖化対策の基本となる重要な報告書となっている。その中で、地球温暖化を科学的に疑う余地のないものとし、その原因を人為的なものとして温室効果ガスの排出が大きな影響を与え続けているとしている。地球温暖化への対応には、温室効果ガスの排出量を大幅に削減するための緩和策と、すでに世界各国で観測されている気候変動による影響への適応の両方が必要となり、今後20~30年間の継続的な削減努力や投資が非常に重要だとしている。

IPCCホームページ: http://www.ipcc.ch/
環境省による概要:
http://www.env.go.jp/press/file_view.php?serial=10504&hou_id=9055

自然エネルギー100%の電力自立システムが運転成功

青森県八戸市で実証試験が進められてきた再生可能エネルギーによる「マイクログリッド」システムにおいて、太陽光発電、風力発電およびバイオマス発電などを用いて、商用電力系統と同等の高品質な電力を得る電力自立運転に世界で初めて成功した。この実証試験では合計出力130kWの太陽光発電設備、数kWの風力発電、500kWのバイオマス・ガスエンジンが約5km程度の長さの自営線に接続されており、容量100kWの蓄電池設備により変動を抑えている。試験では8日間、市内の6施設を商用電力系統から切離した状態で、これらの再生可能エネルギーのみで各施設へ高品質な電力を供給した。そのための電力制御システムも新たに構築を行い、十分に機能することが確認された。

三菱電機プレスリリース: http://www.mitsubishielectric.co.jp/news/2007/1112-b.htm

失敗知識を生かすデータベース構築、公共事業の失敗事例も紹介

国内外の失敗事例を数多く集めて分析して、得られる教訓と共にデータベース化した「失敗知識データベース」が文部科学省の外郭団体JST(科学技術振興機構)で開発され、公開されている。データベースには、約1000の失敗事例が登録されており、自由に検索することが可能。その中で特に重要な約100事例を集めた「失敗百選」も公開されている。失敗百選では技術に関する失敗が数多く取り上げられる一方、身の回りの安全に関わる問題、そして社会へのインパクトの大きい公共事業の失敗事例なども取り上げられている。一つの事例として国営諫早湾干拓事業があり、干潟の環境破壊や大きな漁業被害などが問題となっている。この中で一度決定した公共事業であっても社会経済的な条件の変化に対して的確に再評価をすべきだと指摘している。

失敗知識データベース: http://shippai.jst.go.jp/fkd/Search

01:18 午前 環境 |

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