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2008年4月19日 (土)

サステイナブルなニュース 第41号

今週月曜日(4/14)は、第39号のニュースと共にご紹介した環境省の「カーボン・オフセットフォーラム」のキックオフミーティングに参加して来ました。少し遅れて到着した会場はすでに満席で、この分野への関心の高まりを感じることができました。経産省も、国内での排出量取引を視野にいれた「国内クレジット推進協議会」を5月に設立するということで、今週金曜日(4/18)に発起人が開催されたそうです。こちらはまだ非公開で設立後に会員を募集するとのことでした。カーボン・オフセットでは、海外でのCDMプロジェクトによる削減量(CER)や国内の再生可能エネルギーの普及に貢献するグリーン電力証書などが使われますが、その他、個人や企業が自らの意思で自然エネルギーなどの事業に出資をする「市民出資」(地球温暖化防止おひさまファンドなど)も注目されています。

それでは、今週のサステイナブルなニュースをお届けします。今回は、国際的な
安全保障や気候変動に関する記事が多かったようです。日本は果たしてこれらの
動きについていくことができるのでしょうか。

*************** サステイナブルなニュース 第41号 ********************

世界経済フォーラム、ダボス会議で「グローバルリスク2008」を発表

世界経済フォーラムは、スイスで開催されるダボス会議に合わせて「グローバルリスク2008(Global Risks 2008)」を発表した。この中で主に4つのリスクが取り上げられ、ダボス会議での主要なテーマとして議論されることになる。1つ目は国際的な金融システムへの不安を取り上げ、米国が年内に不景気となる恐れを指摘している。食料の安全保障については、今後10年間で人口増加、ライフスタイルの変化、バイオ燃料の生産そして気候変動による影響が強まる懸念を指摘。さらにこの20年間で急成長し極度に最適化されたサプライチェーンの脆弱性を指摘している。最後に高騰の続く石油など気候変動とも大きく関連するエネルギーのリスクを取り上げ、今後もエネルギー需要増が見込まれる中、価格の高止まりが長期化する恐れがあり、国際経済への影響を懸念している。

温暖化新聞記事: http://daily-ondanka.com/news/2008/20080117_1.html
「世界経済フォーラム」プレスリリース:
http://www.weforum.org/en/media/Latest%20Press%20Releases/GlobalRisk08Press

EUが気候変動対策および再生可能エネルギー利用の国別目標

EUは、すでにEU首脳会議で約束されている気候変動対策および再生可能エネルギー利用の促進に関する目標を達成するための包括的な提案を発表した。EU各加盟国における再生可能エネルギーの利用拡大のため、法的拘束力のある目標を国別に定めている。また、排出権取引制度の全面的な改革を行い、各加盟国の排出量の上限(キャップ)を定め、CO2排出削減のための技術開発を促進する。2020年までに温室効果ガスの排出量を最低でも20%削減し、再生可能エネルギーの割合を20%に増やすという目標が技術的・経済的に達成可能であることを示し、多くの欧州企業に貴重なビジネスチャンスを提供できるとしている。EUの排出権取引制度(EU-ETS)は、EU内の排出量の約半分に相当する1万の工業施設が対象となっており、それ以外の建設、運輸、農業などの部門についても2005年比で10%の削減を目標としている。バイオ燃料の使用割合を2020年までに最低10%とする目標も含まれている。

駐日EU代表部ホームページ:
http://jpn.cec.eu.int/home/news_jp_newsobj2615.php

環境への取組の国別ランキングがダボス会議で発表される

米イェール大学が毎年発表しているEPI(環境パフォーマンス指標)の2008年版がダボス会議に合わせて発表され、国別のランキングが明らかになった。今年の1位はスイスで以下スウェーデン、ノルウェー、フィンランド、コスタリカの順位となっている。日本は149カ国中21位で、前回2006年の14位から後退したが、アジア太平洋地域ではニュージーランドに次いで2位となっている。EPI指標には、健康にかかわる環境汚染の低減と地球環境の保全という大きく2つカテゴリーがあり、全部で25の指標から構成されている。地球環境の保全では大気、水、生物多様性、森林や農業などの自然の資源、そして気候変動に関する指標が対象となっている。トップにランクされている国では、水や大気など自然環境の維持に多くの投資を行っており、ランクの下位の国々では、最低限の国民の健康への投資さえ十分にされていない。

米イェール大学EPIサイト: http://epi.yale.edu/
温暖化新聞記事: http://daily-ondanka.com/news/2008/20080128_1.html

10:22 午後 環境 |

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