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2008年12月21日 (日)

サステイナブルなニュース 第67号

今年も残すところ10日となりました。今年を振り返ると短い期間に本当に多くの出来事がありました。7月頃までの洞爺湖サミットに向けた盛り上がりがあり、その後の原油価格の高騰、金融危機とその後の世界経済の急速な落ち込み、米大統領選挙の興奮とオバマ新大統領への期待。一方、地球温暖化よる気候変動の影響は、様々な形で全世界に広がり続けていますが、その原因となる温室効果ガスの大幅削減への国際合意はまだまだ不透明な状況が続いています。

そんな中、来年に向けた動きも活発になってきました。再生可能エネルギーについては、国内では太陽光発電への期待が高まっていますが、風力発電や地熱発電、水力発電などの普及の障害を取り除き、長期的な事業へのインセンティブを高めるための政策についても様々な議論が始まっています。国際的な動きとしては来年1月に設立されるIRENA(国際再生可能エネルギー機関)があります。欧州の国々が中心になっていますが、10月に開催された準備会合ではすでに51カ国が参加表明をしています。アジアからはすでにインドと韓国が参加表明をしており、中国もするという話を聞きました。日本は、所管省庁の経産省が参加に難色を示しており、なんとも残念な状況です。日本が、再生可能エネルギーの普及政策において「後進国」であり、この分野でリーダーシップが取れないことがわかっているからなのでしょうか。あのアメリカも変わります。日本も、変れると信じたい気持ちでいっぱいです。"We Can Change!"

それでは、今週のニュースをお届けします。8月上旬のニュースですが、あの「福田ビジョン」が再び登場します。福田首相が去ってからもこの「福田ビジョン」様々な場面で引用され、それなりのインパクトがあったようです。何しろ、日本政府としてははじめて?の「バックキャスティング」型のビジョンですから。

*************** サステイナブルなニュース 第67号 ******************

福田ビジョンの実現に向け、低炭素社会づくり行動計画が閣議決定

6月に発表された福田ビジョンの実現に向け、日本が低炭素社会へ移行するための具体的な道筋を示すものとして、「低炭素社会づくり行動計画」が策定され、7月29日に閣議決定された。福田ビジョンの長期目標として2050年までに現状から60~80%の温室効果ガス排出削減を行うため、本計画では、革新的な技術開発や既存先進技術の普及、国全体を低炭素社会へ動かす仕組みづくり等について、具体的な目標や施策が盛り込まれたとしている。2050年までの大幅な削減に寄与する革新技術の開発に対しては、今後5年間で300億ドルを投入する。既存の先進技術としては、CO2を排出しないゼロ・エミッション電源の割合について2020年を目途に50%以上を目指すため、太陽光などの再生可能エネルギーの一層の推進や原子力発電所の新設を進める。電気自動車等の次世代自動車や省エネ型機器、省エネ住宅・ビルの大幅な普及拡大を目指す。

経済産業省プレスリリース:
http://www.meti.go.jp/press/20080729003/20080729003.html

富士通、2020年までの中期環境ビジョンを策定

富士通グループは、2020年までの中期環境ビジョン「Green Policy 2020」を策定した。世界全体の温室効果ガス排出量を遅くとも2020年までにピークアウトすることに貢献するため、社会へのテクノロジー・ソリューションの提供により国内で年間約3000万トンのCO2排出量削減を目指す。具体的には、「エネルギー革新技術の開発」および「お客様のビジネスにおける省資源・省エネルギー化」などお客様・社会全体への貢献となる13テーマと、自らの変革として「事業活動の徹底した低炭素化」に関する5テーマ、そして生物多様性の保全における2テーマ、合計20テーマの取組みを推進する。そのためグループの各事業領域(ソフトサービス、ハードウェア製品、電子デバイスなど)における総合エネルギー効率が世界トップレベルであることを目指し、低炭素化を推進する新たな組織を設立する。また、「ビジネスと生物多様性イニシアチブ」で宣言されたすべての項目を推進し、2020年までに具体的な取組みを行うとしている。

富士通グループ・プレスリリース:
http://pr.fujitsu.com/jp/news/2008/07/23-1.html

太陽光発電など再生可能エネルギーの国際会議・展示会が東京で開催

再生可能エネルギー協議会、太陽光発電協会、SEMIおよび産業技術総合研究所は、7月28日から5日間、東京ビックサイト等において再生可能エネルギー世界フェア2008を共同開催した。本フェアでは産・官・学が一堂に会し再生可能エネルギーに関して「世界最新技術情報の発表」と「次世代技術を駆使した新製品の紹介」が行われた。展示会としては、「第3回新エネルギー世界展示会」および「PVJapan2008」が同時に開催され、太陽光発電をはじめとする再生可能エネルギー関連の最新技術や製品が披露された。国際会議としては、再生可能エネルギーに関する国際カンファレンスおよび第25回太陽光発電システムシンポジウムなどが開催され、国内外の最新動向や研究開発の成果などが発表された。展示会への来場者数は、3日間でのべ44,547人。

「再生可能エネルギー世界フェア2008」:http://www.renewableenergy.jp/index.html

01:26 午後 環境 |

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