« サステイナブルなニュース 第81号 | トップページ | サステイナブルなニュース 第83号 »

2009年4月19日 (日)

サステイナブルなニュース 第82号

あっという間に桜のシーズンが終わり新緑の季節がやってきました。記事の投稿が1週間遅れましたが、その間にも例の中期目標検討委員会から「6つの選択肢」が正式に発表され、パブコメの開始や意見交換会の開催が決まっています。

  この6つの選択肢については、以前の記事でも取り上げましたが、多くの環境NGOが問題点を指摘しているように、検討の為の前提条件がおかしい点が幾つもあります。政府内部でも温暖化対策について消極派から積極派まで様々な思惑が複雑に絡み合っており、その結果がこの検討結果に反映されている様にも見えます。

  そのような状況の中で、西岡委員を中心とする国立環境研究所のグループが行った検討内容は、これまでの脱温暖化に関する研究成果を生かした画期的なものと言えると思います。その内容は、中期目標検討委員会(第7回)の議事資料としてみることができますが、中でも西岡委員からの中期目標に関する意見は、大変示唆に富んだ内容となっています。この中で、望ましい中期目標の考え方として、気候安定化を目指す長期目標からのバックキャスティングが重要であり、途上国の早期参加を促進し、国際貢献において応分であること、先をみた産業・社会変革へのシグナルとなるべきであるなどとしています。

  まずは、来週月曜日に東京で開催される意見交換会に当選して参加できることになりましたので、現在の状況をしっかり把握して来たいと思います。パブコメにも地球温暖化対策に前向きな意見が多く寄せられると良いのですが、産業界などの攻勢が予想され、予断を許しません。

さて、今回のサステイナブルなニュースは昨年11月下旬のものです。国内ニュースからは、地球温暖化に対して差し迫ったものを感じることは少ないのが現状ですが、多くの取組がそれなりに行われています。

*********** サステイナブルなニュース 第82号 **********************

第5回エコプロダクツ大賞の審査結果が発表される

エコプロダクツ大賞推進協議会が主催する第5回エコプロダクツ大賞の審査結果が発表された。エコプロダクツ部門の大賞は、シャープ(株)の薄膜太陽電池モジュール、日産自動車のクリーンディーゼル乗用車など4件が選ばれた。エコサービス部門では、(株)伊藤園の「茶産地育成事業~お茶の樹を植えて地域に活気~」、三洋電機(株)の「エコストアシステム」およびダイキン工業(株)のビル空調向け省エネサービス「省エネ当番」の3件が大賞に選ばれている。エコプロダクツ大賞は、環境負荷の低減に配慮したすぐれた製品・サービス(エコプロダクツ)を表彰することを通じて、広く利用者に伝えると共に、企業の取組みを支援することで、エコプロダクツのさらなる普及を図ることを目的に2004年に創設された。表彰式は、12月11日から3日間、東京ビックサイトで開催されるエコプロダクツ2008展示会の会場で実施される。

「第5回エコプロダクツ大賞の結果」について:
http://www.gef.or.jp/ecoproducts/5th_result/index.htm
エコプロダクツ2008展示会:
http://www.eco-pro.com/

生物多様性のキャッチフレーズ「地球のいのち、つないでいこう」

環境省では、2010年の国際生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)の日本開催に向け、生物多様性に対する国民の理解の増進や多様な主体の参画をより一層推進していくため、生物多様性をより端的にわかりやすい言葉で表現したコミュニケーションワード「地球のいのち、つないでいこう」を決定した。生物多様性が、生き物たちの豊かな個性とつながりであり、地球上の3000万種といわれる多様な個性を持つ生き物がお互いにつながりあり、支えあって生きていることを表している。しかしながら現在、地球の歴史上6度目の大量絶滅の危機といわれており、かつてないスピードで生物多様性が失われている。コミュニケーションワードは、低炭素社会を目指す「みんなで止めよう温暖化、チーム・マイナス6%」や循環型社会の「3R(リデュース、リユース、リサイクル)」と合わせて行政、企業、NGO、教育・学術など様々なフィールドで活用することが期待されている。

環境省プレスリリース:
http://www.env.go.jp/press/press.php?serial=10447

今年の新エネ大賞に、バイオマス利用やグリーン電力証書の取組みが選ばれる

経済産業省は、今年の新エネ大賞として9件を選び、発表した。経済産業大臣賞を受賞した津別単板共同組合では、木質バイオマスで4工場に熱と電気を同時に供給しており、地域の林業と協調し木材資源の地産地消型資源リサイクルを実行し、100%国産材で単板・合板を製造している。資源エネルギー長官賞を受賞した東京都下水道局では、下水を処理する際に発生する下水汚泥から炭化物を製造し、石炭火力発電の代替燃料として活用している。同じく受賞したソニーでは、国内最大級のグリーン電力証書の導入を行っており、国内グループ合計で5000万kWh以上の導入実績がある。さらに、バイオマス発電所における燃料確保の課題に対して「間伐材」の運搬に対して支援を行っている。その他、「CO2オフ住宅」「郡山布引高原風力発電所」「沼田式雪山センタープロジェクト」など新エネルギー財団会長として5件、審査員特別賞1件が選ばれた。

経済産業省プレスリリース:
http://www.meti.go.jp/press/20081120001/20081120001.html

12:16 午前 環境 |

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/107595/44715210

この記事へのトラックバック一覧です: サステイナブルなニュース 第82号:

コメント

コメントを書く