« 世界で急成長する自然エネルギー | トップページ | みのまわりの風景写真(Xperia編) »

2010年9月20日 (月)

固定価格買取制度の国際比較

先週の土曜日に立教大学で開催されたシンポジウム「エネルギー革命と買い取り制度の比較政治経済学」に参加して来ました。現在、欧州を中心に多くの国で採用されている再生可能エネルギーに対する固定価格買取制度(FIT)について、各国の制度を政治経済の観点から比較するという、とてもユニークなシンポジウムでした。

20100918

午前中は「政治経済学的な文脈」でパネル討論が行われ、トップバッターは金子勝氏。シュンペーターのように長期的な視点で経済を捉える重要性を指摘。地球温暖化を阻止する世界的なエネルギー転換への投資が重要と強調。

午後の前半のセッション「買い取り制度のケーススタディーI」では、ドイツ、カナダ、韓国での政策の比較が行われました。トップバッターのベルリン自由大学のミランダ・シュラーズ氏から、自然エネルギー政策の新進国ドイツの政策が紹介。自然エネルギー政策 にはエネルギー安全保障、新しい産業振興、そして気候変動政策など様々な側面があり、啓蒙や議論を通じて国民のコンセンサスを得ることも重要と指摘。

最後のセッションでは、制度のケーススタディとして日本、アメリカ(カリフォルニア州)、スペインでの政策の紹介。日本国内でもようやくFITの検討が始まっていますが、そもそもの検討のやり方から多くの課題があることが浮き彫りに。スペインのFITを紹介したデイビッド・ヤコブ氏は、FIT制度を設計する際のポイントや状況に応じて制度を柔軟に運用することの重要性を指摘。その中でFIT制度の設計についてまとめたWFC(World Future Council)のサイト、そして自らの著作"Powering the Green Economy: The Feed-In Tariff Handbook"を紹介。

世界の中で、再生可能エネルギーの分野で出遅れてしまった日本が、これからキャッチアップをし、如何に存在感を示して行くのか。正に岐路に立っていることを実感することができたシンポジウムでした。

11:16 午後 再生可能エネルギー |

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/107595/49510363

この記事へのトラックバック一覧です: 固定価格買取制度の国際比較:

コメント

コメントを書く