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2010年10月24日 (日)

グリーン熱証書とエネルギー永続地帯

先週は自分にとって大きなニュースが2つありました。自分自身が長く携わって来た活動で、それが世に出ることで幾ばくかの達成感があった一週間でした(うまくいかなかったことも幾つかありましたが...)。

ひとつは、グリーン熱証書です。再生可能エネルギーによる熱として太陽熱やバイオマスなどの環境付加価値をグリーン熱として証書化する仕組みです。グリーン電力証書の熱版として、もう4年近くも制度化に取り組んできましたが、この7月7日にグリーン熱設備の認定を受けたセントラル方式の太陽熱利用システム(越谷レイクタウン内のマンションに設置されています)からのグリーン熱が10月20日に日本で初めて認証されました。その認証されたグリーン熱量がグリーン熱証書として10月23日に発行されました。利用先は、現在開催中の第23回東京国際映画祭です。詳しくは、エナジーグリーン社のプレスリリースをご覧ください。

グリーン熱証書は、まだまだこれからの仕組みです。現在は太陽熱だけですが、今後、バイオマスや雪氷熱などに拡大される予定です。そのための認証の基準作りが来週から本格化します。バイオマスについては、私自身も積極的に関わっていますので、がんばって行きたいと思います。グリーン電力の方は、固定価格買取制度などの動向も新たな段階に入っていきますが、グリーン熱証書も今年あたりから再生可能エネルギー普及に向けた仕組みとして注目されています。経産省による熱の研究会も始まりました。

もうひとつのニュースが「エネルギー永続地帯」です。こちらも研究を始めて4年目になりますが、今年も都道府県別、市町村別の自然エネルギーの供給割合(いわゆるエネルギー自給率)の試算結果を「エネルギー永続地帯2009年版試算結果(速報版)」として10月22日に発表しました。昨年版の計算結果も見直しをして、比較を行っています。発表内容は、永続地帯ポータルサイトに掲載されていますが、発表資料はこちらです。こちらは、まだ確報版に向けてデータの集計などを行っていく必要がありますので、もうひと踏ん張りです。

日本国内全体の自然エネルギーの供給割合は、エネルギー永続地帯の試算でも3%程度です。ところが、都道府県別にみると10%を超える都道府県が7つあり、大分県は25%に達します。さらに市町村別にみると100%を超える市町村が57あります。昨年度あたりから東京都を中心に再生可能エネルギーに関する地域間連携の動きが始まっています。先日も10月21日に自分たちが主催する「再生可能エネルギー地域間連携セミナー」を開催したばかりですが、多数の参加者があり、関心の高さが伺えました。

いよいよ今週はインドのニューデリーで「デリー再生可能エネルギー国際会議」DIREC2010が10月27日より開催されます。自分も参加予定ですので、その様子は帰国後にご報告したいと思います。日本国内ではわからない、世界各国の自然エネルギーへの取組みを肌で感じて来たいと思います。

04:35 午前 再生可能エネルギー | | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年10月19日 (火)

第4の革命としての自然エネルギー

先週末、ドイツの自然エネルギー政策を中心となって推進してきたへルマン・シェア(Hermann Scheer)氏が10月14日に急死したとの知らせが飛び込んで来ました。私自身は面識はありませんが、自然エネルギーの世界では国際的に非常に著名な方でした。恐らく10月にインドで開催される国際会議DIREC2010にも出席する予定だったのではないでしょうか。本当に惜しい方を亡くしました。

3月にドイツで公開されたドキュメンタリー映画「第4の革命~エネルギー自立」"The 4th Revolution ! Energy Autonomy"では、主役を務めており、自然エネルギーに対する精力的なシェア氏の活動が描かれています。詳しくは、こちらのサイトへ。この映画を是非、日本でも見てみたいですね。欧州各国で上映されており、DVDの英語版も近々販売が開始されるようです。

こちらから8分程度の短縮版をYouTubeでみることができます(Community版)。

01:43 午前 再生可能エネルギー | | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年10月14日 (木)

千葉県銚子市内の風車群

関東地方で風車を見たいと思ったら千葉県の銚子ですね(銚子電鉄も有名です!)。この連休に思い切って見に行って来ました。風はあまり吹いていませんでしたが、天気も良くて、とてもきれいに風車群が見えました。こちらのページによると現在30本以上の風車が銚子内にあるそうです。

まずは、畑の中の真ん中に立っている数本の風車。欧州ではあたりまえになった風景ですが、日本国内でもまったく違和感はありません。

次に銚子ポートタワーからみた銚子市内の風車群です。

茨城県側の鹿島工業地帯の風車群も遠くに見えました。

畑の中の風車は間近まで行くことができましたが、風が弱かったせいか音はかすかな風切音だけでした。こちらのページによると、くろしお風力発電という事業会社が運営しているドイツのエネルコン社製の2000kW級の風車です。これが5本並んでいます。

12:47 午前 再生可能エネルギー | | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年10月13日 (水)

再生可能エネルギー地域間連携セミナー

今月は、10/12(木)に再生可能エネルギーに関する次のセミナーを開催します。そして、10月下旬はインドで開催されるDIREC2010に参加する予定です。DIREC2010についてはこちら。 

=============================
                 「再生可能エネルギー地域間連携セミナー」
=============================         http://www.isep.or.jp/event/101021seminar.html (発表資料もダウンロードできます)
             
 再生可能エネルギーの普及における需要地・供給地の地域間協力の意義及び最新状況を共有し、新たな政策創造・協力の基礎とする。また、10月27日~29日に開催されるDIREC2010(デリー国際再生可能エネルギー会議2010)に向けて、国内外の最新動向や取組みを提供する。
            
【開催日時】2010年10月21日(木)14:00~17:00(13:30開場)
【開催場所】TKP代々木ビジネスセンター 会議室
            
【参加費】資料代:1000円
【お申し込み】Email(semi1021@isep.or.jp)またはFAX(03-3319-0330)まで
                お名前、ご所属、ご連絡先(E-mail)をお知らせください。
            
【プログラム】(予定)
            
・ 地域間連携の意義と国際潮流            
   飯田哲也 NPO法人環境エネルギー政策研究所 所長

  ・ 緑の分権改革と事例報告(仮)
   堀尾正靱 科学技術振興機構 領域総括
            
 ・ 東京都と北海道・東北(6都道県)の生グリーン電力を核とした地域間連携(仮)
    谷口信雄 東京都環境局 課長補佐(再生可能エネルギー担当)
            
 ・ 地球温暖化対策における地域間連携への期待と政策最新状況(仮)
    立川裕隆 環境省地球環境局地球温暖化対策課調整官

 ・DIREC2010について(仮)

 岸上みち枝 イクレイ日本 事務局長         

            
 ・ パネルディスカッション「地域間連携の可能性」(仮題)
      進行:飯田哲也
            
      報告:東京都、神奈川県、埼玉県、川崎市(予定)
            
【共催】
 首都圏等気候変動政策連携プロジェクト(Metro CAP)
   グリーンエネルギー購入促進フォーラム(GEPF)
   自然エネルギー政策プラットフォーム(JREPP)
   JST地域エネルギー・ファイナンス研究チーム(青森大学、名古屋大学、法政大学、九州大学、
 特定非営利活動法人環境エネルギー政策研究所 (ISEP)

01:20 午前 再生可能エネルギー | | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年10月 4日 (月)

自然エネルギー政策ポータルサイト

自分が仕事で運営しているサイトのひとつ「自然エネルギー政策ポータルサイト」が全面リニューアルされました。今回のリニューアルでは、これまでのコンテンツを整理するだけではなく、現在注目されている「固定価格買取制度(FIT)」の特集ページや、今月(10月)の下旬にインドで開催されるDIREC2010(デリー国際再生可能エネルギー会議2010)の特集ページを新たに開設しています。

Jrepp_2

もともとこのサイトは2008年に発展的解消をしたGEN(「自然エネルギー促進法」推進ネットワークのサイトを引き継ぎ、自然エネルギー政策プラットフォーム(JREPP)が中心になって自然エネルギー政策に関する様々な情報を発信するために運営されています(事務局をISEPが務めています)。

古くは、「自然エネルギー促進法」が議論されていた2001年度の資料からあり、正に日本の自然エネルギー政策の歴史が詰まったサイトです。もちろん、これまでの10年だけではなく、これからの10年を睨んだ情報発信をして行きたいと思います。その意味で、今回開設した固定価格買取制度の特集ページと、私も参加する予定のDIREC2010の特集ページはとても重要です。今後、できるだけ多くの方に意見を取り入れて、拡充をして行きたいと思います。

02:18 午前 再生可能エネルギー | | コメント (0) | トラックバック (0)