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2011年3月21日 (月)

東北関東大震災による福島第一原発の危機(第5報)

福島第一原発では、3号機および4号機への放水が行われ、発電所敷地内の放射線レベルも徐々に下がって来てはいますが、まだまだ高いレベル(原子炉建屋から500mで2mSv/h)であり、予断を許しません。

昨日には、3号機の格納容器内の圧力が設計圧力以上に上昇し、圧抜き(ベント)が予告されましたが、結局実施されませんでした。同様の状況は15日頃に2号機でも発生しており、実際に15日0時頃にドライベント(水を通さない緊急の圧抜き)が行われたようです(それ以外のドライベントについては不明)。いわゆる圧力抑制室の水を通すベントは、ある程度継続的に行われています(くわしくはこちらの原子力災害対策本部の資料参照)

発電所からこれだけの放射性物質の放出があることで、各地で基準を超える放射線や放射能(水や農作物などへの付着)が報告されています。この放射線の数値に対する対応に関するガイドライン(行動指針)は現状では各自である程度自主的に判断するしかない状況です。例えば、こちらの様な個人としての行動指針もあります。これによると、100μSv/hを超えたら避難の準備を始めて、1000μSv/hを超えたら避難ということですが、現状ではこの100μSv/hという数値は発電所から30km圏付近で観測されているレベルです(政府が発表している発電所近傍のデータはこちら)。各都道府県の数値については、文科省の特設ページで公表されていますが、トレンドデータとしては、こちらに整理されています。やはり発電所で14日~16日の爆発や蒸気の噴出などの影響で、15日から16日頃に一時的に急激な数値の上昇がみられましたが、現在は落ち着いているようです。本日の午前中も10キロ南の福島第二のデータが若干上昇していましたが、風向きの影響が大きいと考えられます。

発電所敷地内の放射線データを更新しました(21日13時現在)。昨夜から順調に「事務本館北」での数値が減少してきていましたが、本日10時頃から横ばいとなっています(加筆:本日15:55に3号機から黒煙、18:20に2号機から蒸気が発生し、18時過ぎに「正門」での数値が急激に増加した後、減少)。

[福島第一原発:発電所敷地内の放射線モニタリングデータ(更新:3/21 21:00現在)]

Fukushima1f20110321

昨日(3/20)のTwitterでのツイートです。

福島第一原発: 発電所敷地内の放射線データのグラフを更新しました(15:00現在)。13時過ぎから、原子炉建屋から約500mの事務本館北の数値が上昇傾向ですが、4号機への放水の影響か、3号機の格納容器の圧力上昇の影響か、原因は不明です。 http://goo.gl/ZctZc

posted at 20:37:35

3号機への放水後に放射線の数値が上昇するのは、燃料プール内の水位が低い状態で放水時に発生する蒸気などと共に放射性物質が拡散するためだと推定します。放水を続けて水位が上昇すればその影響は小さくなるかと。 RT @dai_dereg: それだとスパイク状の説明にならない気がします

posted at 14:12:05

そうですね、3号機への放水が燃料プールの安定化に寄与しているということだと思います RT @sustainablezone わたしのツイートに掲載したグラフによると、放水前からの低下傾向が継続しているのであって、放水の効果で放射線量が下がったとはいえないようにみえるのですが

posted at 13:56:26

福島第一原発:発電所敷地内の放射線データのグラフを更新して、ブログに掲載しました。 3号機への放水が功を奏して、数値は今のところ減少傾向にありますが、いまだ高いレベルです。「東北関東大震災による福島第一原発の危機(第4報)」 http://goo.gl/ZctZc

posted at 10:28:25

RT @gpjTweet: 原子力資料情報室(CNIC)が、わかりやすいスライドをアップ。 「福島第一原発で何が起きているのか」 http://cnic.jp/files/earthquake20110311/CNICpresentation_20110319.pdf

posted at 08:46:54

日本国内を中心とした自然エネルギーの現状と可能性をまとめた「自然エネルギー白書2011」もISEPから発行されています。第一章「国内外の自然エネルギーの概況」など部分的にダウンロード可能です。 「自然エネルギー白書2011」 http://goo.gl/Gv78P

posted at 02:32:49

すでに日本語に翻訳されています(by ISEP)。ダウンロードはこちら(PDFで18MB) http://goo.gl/3Xqeh 「世界自然エネルギー白書2010日本語版」 RT @kei_sakurai: (再投)REN21でも1~2年遅れ。でもこちらの方が傾向見やすい。

posted at 02:25:22

04:44 午後 環境 |

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